診療の案内

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科の概要

臨床薬理内科は日本では数少ない診療科ですが、臨床薬理学の歴史の古い欧米諸国では、内科学の一講座、一診療科として臨床薬理内科の位置付けが定着しています。臨床薬理内科は、「クスリの人体における作用と動態をきちんと見極め、個々の患者さんの背景や合併症を考慮して、副作用を回避しつつ、クスリが最大限の効果を挙げられるような治療」を目指しています。多領域の専門医がさらに薬物治療の専門家としての視点を加えて薬物治療を担当するとともに、クスリに関するセカンドオピニオン外来や、最新の薬物治療に関しての相談にも応じています。

特徴・特色

  1. 薬物代謝酵素や薬物トランスポーターの遺伝子多型に基づく個別化治療実現のモデルとなるような診療科を目指します。
  2. くすりの開発には、基礎的研究の成果を有効に臨床の場へトランスレーションする治験をはじめとした臨床試験が重要です。当科では臨床試験を含む先進的薬物治療を行う診療科を目指します。
  3. 薬物の特性を研究し、新たな適応を発見することも重要であり、薬物の作用を最大限に引き出すような薬物治療を積極的に行います。
  4. 薬物相互作用や薬物による副作用などに関する各診療科からのコンサルテーションに応じ、また患者さんに対してはくすりに関するセカンドオピニオン外来の機能を果たします。
  5. 医学的な知識と技術を教育する以前に、社会人としての人間教育も欠かす事が出来ません。ヘルシンキ宣言の概念や、被検者からのインフォームドコンセントの意義などを、積極的に臨床教育する場とします。

診断・検査・治療について

  1. 薬物感受性や遺伝子を調べる事により、自分に適した最新の薬物治療を望む方
  2. 新しい治療法を必要とする治療困難な疾患
  3. くすりの飲み合わせが心配な方、副作用、アレルギーなどで困っている方
  4. 治験を含む臨床試験に参加した方の健康相談窓口
得意とする診断治療

薬物相互作用の診断治療、遺伝子診断に基づく薬物治療、肺高血圧治療

主な対象疾患

  1. 薬物感受性や遺伝子を調べる事により、自分に適した最新の薬物治療を望む方
  2. 新しい治療法を必要とする治療困難な疾患
  3. くすりの飲み合わせが心配な方、副作用、アレルギーなどで困っている方
  4. 治験を含む臨床試験に参加した方の健康相談窓口
  5. 自分の血管機能を詳しく知り治療に役立てたい方
  6. マルファン症候群や肺高血圧症などの難治性血管系疾患

施設認定

  1. 日本臨床薬理学会認定施設
  2. 日本老年医学会認定施設